オフセット印刷のカラーデータを作る際の注意点
オフセット印刷でカラーを印刷する場合の多くは、C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・K(黒)の4色掛け合わせで様々な色を表現させます。ルーペ(拡大鏡)で見ると良く分かるのですが、C・M・Y・Kそれぞれの点(網点)が掛け合わされて緑色や紫色など様々な色を表現しています。網点にはAMスクリーンとFMスクリーンと言われる2種類がありますが、その中でAMスクリーンをベースにカラーデータを作る際の注意点をご紹介したいと思います。
まず網点とは、一定の範囲内にある点の面積の比率をパーセントで表したものを網点パーセントといい、色の無い0%からベタ塗りの100%の間で色指定をします。
C・M・Y・Kのインキがそれぞれ100%の場合、トータルで400%になり、この場合が原理的には最大の色指定となりますが、現実的にはインキが乾きづらくなり紙の裏に色が付いてしまうなどの不都合が生じるので、一般的な紙では350%~300%程度以下が望まれます。「雑誌広告」用の原稿データを作成する場合は、320%以下と定められていることもありますので注意が必要です。マット紙・上質紙・コートボール紙など使用する紙によっても異なり、インキが乾きづらい紙になると280%以下が求められる場合もあります。
また、印刷機によっても紙などに転写するための版材「刷版」の違いにより、適した最大濃度は異なりますので、事前にご相談やご確認されることをお勧めします。
ネット印刷会社(印刷通販会社)や印刷会社によっては、ご入稿されたデータで基準以上の色が使用されている場合、その会社判断にて色調整がされる場合(明記した上で)もあります。その色調整によって印刷物全体の色合いが多少変化することでイメージしているものから変わる場合もあります。
北斗プリント社では、ご入稿いただいたデータチェックの際に色についても確認し、問題があった場合にはご連絡させていただいた上で、該当箇所の対処方法をご相談させていただいています。
もし、お困りごとがございましたら、何なりとご相談ください。