品質 ―組版・印刷の実績と更なる品質向上―
◎組版実績
北斗プリント社は、古くは謄写印刷の筆耕からはじめ、タイプ・電算写植から組版に取り組んでまいりました。業界に先んじてデジタル組版(DTP)への移行を行い、現在ではアプリケーションソフトの導入だけにとどまらず、旧来からの文字組版ルールや知識・ノウハウ・技術を取り入れた品質の高い組版を実現しております。
特に、大学・学校関係および予備校に関わる様々な印刷物に携わっており、テキスト・論文集・要旨集・卒論集・研究概要・シラバス・募集要項・各種報告書・申請書・大学案内・ポスター・チラシ・パンフレットなど、多数の学参物(学習参考書)を組版・デザインしてきた実績がございます。
◎欧文組版への取り組みおよびTeX組版の実績
大学関係の印刷物は組版から携わることが多く、その中には欧文組版(英語・ドイツ語・フランス語など)や数式組版もございます。北斗プリント社は永年に渡って培ってきた欧文組版および数式組版の知識・対応力を持って組版しております。
欧文組版には、校正における修正指示も欧文特有の指示があり、組版オペレーターおよび校正者は基本知識として修得しております。今後一層、日本の大学が国際競争力向上へ向けて、多くの教職員や留学生が来日されるのが見込まれるため、北斗プリント社では欧文組版への更なる対応力向上に取り組んでおります。
数式組版では、TeX対応が可能で定期刊行物の実績もございます。TeXは理系大学および学会でご使用になられている場合も多く、入稿されるデータもOfficeデータだけでなくTeXデータでの入稿もございます。北斗プリント社では、専用組版機、TeXでの数式組版が可能となっております。
◎更なる組版品質向上への取り組み
近年では、全国1000社余りの印刷会社で構成される一般社団法人 日本グラフィックサービス工業会(JaGra)が主催するジャグラコンテストに取り組んでおります。ジャグラコンテストは組版(DTP)オペレーターの技能向上を目的として相対的な技量を測るコンテストです。北斗プリント社の組版オペレーターは、組版ソフト「InDesign(インデザイン)」のコンテストにおいて、第1回および第2回共、上位10名に4名が選出され、第1回につきましては、全国2位の組版技能に輝きました。私たちは、更なる組版品質の向上にむけて社員同士で切磋琢磨しております。
◎オフセット印刷(モノクロ印刷)の品質向上への取り組み
北斗プリント社では、冊子印刷物を主とした商品を生産するための設備を配備しております。印刷機は菊半裁4色機、菊半裁2色機、A3単色両面機、A3単色片面機といった構成で、カラー、特色、モノクロ印刷といったいずれの印刷にも対応が可能です。その他、小部数・バリアブル(可変)印刷に対応できるデジタル印刷機もカラー機・モノクロ機共に導入し、より細分化が進行するニーズに対して高いサービスを供給いたします。
こうした設備構成の中でA3単色両面機は、京都有数の台数を揃えております。大学関連の印刷物や自費出版などのモノクロページ物印刷に多い50~300ページで100~1,000部の冊子印刷物に適した印刷機です。一般的にこの程度のページ数・部数ともなるとデジタル印刷機にとってはロットが多過ぎ、オフセット印刷機ではロットが少な過ぎるため、印刷機の適正部数が合わずにコストがかさんでしまいますが、A3単色両面機を用いた印刷ではその点を解消することができるため、価格面からもお客様に喜んでいただいております。
従来、こうしたA3単色両面機はモノクロ冊子印刷に特化したコストメリットを強みとしていますが、やや粗めの網点描画や印刷耐刷枚数が少ないことがデメリットでもありました。しかし、北斗プリント社では、京都で初となる方式のオフセット用の刷版出力設備を導入することで、刷版コストはそのままに、網点描画性能を引き上げ、さらに耐刷枚数の増大から適正部数拡大の実現に至りました。これによってコストメリットと品質が共存した商品をご提供いたしております。
もし、組版や印刷などでお困りごとがございましたら、何なりとお申し付けください。